良い店舗を造り上げることは、並大抵のことではない。
立地選定、契約、店舗デザイン、商品力、価格設定、接客、採用、教育、看板やメニューのグラフィック、清掃・衛生‥ あまりにも幅が広く、そして奥深いものばかりです。 全てで手を抜くことなく、バランスよくまとめ上げなければ、厳しい外食戦争の中で勝ち残ることは難しい。
ひとつひとつのテーマを真正面から受け止め、ひとつひとつ解決していくしかありません。 解決している最中に横槍が刺さることもありますが、それでも止まることなくひたむきに解決していきます。 今できることを確実に対応し、改善が求められれば、また対応していく。 とても地味で、終わりのないことです。
今できることをやらないと、取り返しのつかないことになることがあります。
例えば、車道に飛び出しそうな小さな子供が自分の目の前にいるとします。 ヨソの子供だからと、見て見ぬ振りをすることは簡単です。 ですが、もし、その子がクルマに跳ねられるようなことがあれば、なぜ子供の手を引くことができなかったのかと、一生後悔することになります。 そんな機会がいつ自分の目の前に訪れるかは、誰にもわからないことです。
衛生観念の甘い店舗が食中毒を出し、営業停止になることがあります。 これは『子供の手を引かない』ことと同じです。
自分の経験談ですが、2005年の夏、深夜、2件隣の民家が全焼し、父親と幼少の子供が亡くなりました。 私は消防車が駆けつける15分前に、そのお宅の前を通って帰宅してるのですが、そのときには火災の気配を感じませんでした。 周囲の環境に敏感であれば、なんらかの予兆を感じることができたかも知れません。 私はこの火災で『できることをしなかった感』に襲われ、しばらく放心状態でした。 今でもあの日の火災の映像が時々浮かびます。とても悔やまれる取り返しはつかないことです。
今できることをやった積み重ねが、店の価値を上げていくものです。 |