私は椅子マニアです。 これまでに座った椅子は、ダイニングチェアーだけでも千種類を軽く超えていると思う。
家具屋やインテリアショップなどで、気になる椅子には全て腰掛けます。 マニアだけに自己基準は厳しく、過去に『コレいいなっ』と思った椅子は5脚程度でしょうか。
飲食店に行くと、当然椅子が気になります。
飲食店の椅子選びでは座り心地が最優先の要素ではないので、ある程度は目をつぶります。 座り心地の他に、耐久性や軽さ、大きさや保守性などの総合的なバランスでみていく必要があります。
様々な飲食店を診ていく中で、椅子やテーブルへの意識が希薄なお店が多いと感じています。 グラつきやビス類の浮き、木部のササクレが放置されている‥
実際に椅子に問題があり、お客さんの着衣や持ち物にダメージを与えてしまう事故は時々起こります。
日常点検をルール化し、安全な時間を提供できるコンディションを整えてほしいものです。 食事やサービスで満足しても、服を破けば怒りしか残りませんから。
ファーストフード店が回転数を意識して、意図的に座り心地の悪い椅子を選定するという傾向も、既に過去のもの。 椅子への想いの深さは、店舗(企業)の考えが体現されるものです。
具体的な企業名は申し上げられないのですが、日本を大表する高収益企業は、お客さんと家具の関係を徹底的に調査しています。
座り心地は良さそうか、テーブルとの関係は、備品類の位置や向きは適切か、荷物をどのように置いたかなど、何分座って、どこに手を置いたまで徹底的にデータを集め、行動心理学も踏まえて家具のポリシーを決めています。 使う側の行動から、無意識の領域まで、調査から答えを導いているのです。
ポリシーを持って家具選定している店舗と、ただなんとなくの店舗に、天と地ほどの差があるのは当然の結果です。
椅子の話しをすると、5回くらい連続連載する必要があるので、この辺でいったん切ります。
全2回でまとめます。後半に続く。 |