飲食店の方と話しをしているときに、よく話題にあがるのがホールと調理場の壁の話しです。
これは内装空間を区画するための壁ではなく、スタッフ同士の精神的な『目に見えない壁』のことです。
ホールスタッフと調理場スタッフが顔を合わせても会話がない。 酷いケースでは挨拶すらしないことがあるといいます。 末期症状としては、お互いの足を引っ張り合い、お店はガタガタになります。
お客さんを喜ばせることが目的のハズですが、立ち位置の違いで同じ方向を向けなくなる。 人間関係までギクシャクしてしまい、本来の目的すら蔑ろとなってしまう。
ですが、これはとても健全な現象だと思うのです。 立場が違えば、考えも行動も変るのは当然です。
ここで、一歩踏み出してズレた意見をぶつけ合えるか、避けてしまうかが運命の分かれ道。
業績好調なお店は、ホール側と調理側の積極的な意見交換が交わされています。 不振店は意見をぶつけ合うことなく、お互いを批判して背を向けあってしまう。
人は後者の対応をとってしまいがちです、前者の対応には勇気がいるものです。
残念なことに多くの店舗に、この壁が存在しています。 良いといわれている店にもこの壁は存在し、もっともっと良くなる可能性を殺してしまっています。
壁問題の根っこは勇気が足りないことです。 自分の殻を破る小さな勇気が、店舗に立ちはばかる『見えない壁』を破壊するのです。 |