予告していた旅館体験についてお話しします。
外食産業は経済の下げトレンドに悩まされ厳しい局面を迎えていますが、それ以上に深刻な状況といわれているのが旅館業です。
日本各地の旅館は廃業の一途にあり、有名旅館や老舗といわれる旅館もこの数年で、相当数なくなってしまいました。 法人や団体利用が激減し、利用ニーズの変化へ対応する柔軟性欠如が大きな理由とされています。
この理由は、今、外食産業が抱えている悩みと似ていると思うのです。
旅館は個人や小さな組織が経営しているケースが多く、本来は柔軟な発想転換が容易な組織のハズです。 ですが、旧態依然の体質から抜け出せず、息途絶えてしまっているケースが後を絶ちません。
旅館業はいつからか、大手旅行代理店に集客を頼るようになってしまいました。 思うに、これこそが衰退の根源だと思うのです。
最も重要な実務の『集客』を人に委ねる。 これで上手くいくわけがありません。
私には飲食店がクーポンマガジンやウエブ広告、ビラ配りに頼ってしまっている現状とカブるのです。 何の抵抗もなく、それらを標準化している店舗があまりにも多い。
私が先日 宿泊した旅館はとても評判の良い繁盛旅館です。 一泊二日の短い滞在でしたが、滞在約20時間を、旅館の外に一歩も出ることなく満喫しました。 日本の様式美やおもてなしの心は快適です。
支配人、女将、調理長、接客担当の方たちからお時間をいただき、心掛けていることを聞いてみました。
そこで聞けた話しに特別なことは何もなく、 ・宿泊者への感謝の気持ちを持つこと ・同じ旅館で働くもの同士の信頼関係 マニュアルらしいものはほとんどなく、人の想いを行動に示しているだけ。
調理長は接客担当者に『(料理を)運んでください、お願いします』と口に出して伝える。 接客担当者は料理人の気持ちが届くよう、想いを込めて運ぶ。
飲食店でこれらができてる店、どれだけあるだろうか。 |