
久しぶりに実家に帰ったら、母が炊き込みご飯を作ってくれた。栗と銀杏、細く切ったにんじんに油揚げ。薄めの出汁でたっぷり炊いてお茶碗に盛り付け、少しだけ紅しょうがを添える。小さいころから何度となく食卓に上がっていた、大好きな炊き込みご飯。冷めたらおむすびにしておいて夜食にしてもいいし、お弁当にするのもいい。いくつになっても、誰かがつくってくれるご飯はとても美味しくて、ついついおかわりまでしてしまった。 ところで、炊き込みご飯はどうも春や夏より秋や冬の方が美味しい気がする。それでは春や夏に恋しくなるものはなにかというと、ちらし寿司で、ちらし寿司が食べたいな、と思うと、わたしにとってはそれが春の兆しなのだ(大袈裟な!)。 もう少し秋が深まるとお鍋の季節がやってくる。鶏の水炊き、すき焼き、湯豆腐、牡蠣鍋、チーズフォンデュなんていうのも鍋の類か。今まで食べた一番印象深い鍋料理は、ある割烹旅館で出てきた松茸と鱧のしゃぶしゃぶだが、いつも食べたいお鍋というと、やっぱり懐かしい鶏の水炊きで、これも、冬の我が家の定番だった。 |