プロフィール


名前:速水 桃子

出身地:神奈川県

趣味: 写真を撮ること(フイルムカメラ万歳!)

某教育大学教育学部卒(言語学専攻)。
小学校の時の卒業アルバムに、「夢はコンピュータプログラマー」と書いてあったのを最近発見し驚愕しました。
1999年から外食産業向のシステム開発に携わり、POSから本部システムまで、トータルで提案できるのが強みです(たぶん)。
仕事抜きでも、レストランという場所が大好き。


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オーバカナル  (速水)

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テラスにて   2008年10月30日
 ところで、テラス席といえばもう一軒、好きなカフェがある。

 東京の美術館で好きなのは、松涛美術館、品川の原美術館、ブリヂストン美術館。ロンドンのナショナル・ギャラリーやMOMAみたいな美術館はそりゃあわくわくするけれど、それでも、どちらかといえばこぢんまりした美術館を好きだと思う。
 目黒の庭園美術館もそのうちのひとつで、建物からしてとてもいい。アール・デコの邸内を歩いているだけで気分がいいし、企画展も品が良くて好きだ。季節の花が咲き、秋だったらどんぐりが沢山落ちている庭園があるので、美術館から出てきた後にはいつも散歩することにしている。
 
 その庭園美術館の門の近くにカフェがある。なんと、あの料亭金田中(一見さんお断りだからもちろん行ったことがない)の経営なる和カフェで、天気のいい日は陽がさんさんと差し込むテラス席があるのだ。
 お昼の丼や麺も美味しいのだけれど、ついついいつも甘いものを頼んでしまう。黒みつをたっぷりかけた葛きりとか、きな粉の白玉とか、青海波もようの焼きりんごとか。

 金田中といってもカジュアルだし、お店構えは至ってシンプルだし、上品な量だし、それでもなぜか本当に好きで、近くを通るとついついお店に入ってしまう。たぶんそれは、テラス席の魔法というやつで、やっぱり風に吹かれながら食べる何かは少し特別で、だから、少し余計に美味しいのだ。


  
 黒みつ+きなこの白玉。ほろほろ甘い。
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オーバカナル   2008年10月27日
 外でご飯を食べるのが好きだ。公園のホットドッグとか、芝生の上のおにぎりとか、海辺の焼きそばとか、屋台のおでんとか。しかもそれが今の季節なら尚更。空気が冷えてきてだんだんと澄んでくるのと、風が吹くのがいいのだ。
 だから、それがレストランでもカフェでも、テラス席があれば思わずそこに座ってしまう。風がびゅうびゅう吹く日でも、雪がはらはら降る日でも、一向に気にならない。

 少し前の日曜日、試験を受けるのである大学まで行き、午前のマークシートが終わったところで外へ出た。久しぶりに頭を使ったのでお腹がペコペコだったし変に喉が渇いていて、できれば美味しいコーヒーが飲みたかった。
 品川駅に向かってぶらぶらと歩いていると、懐かしい看板が目に入る。オーバカナル。原宿店が閉店してしまって以来、何度か赤坂のお店に行ったきりだけれど、こんなところに新しいお店ができたなんて知らなかった。

 坂に面したテラス席に座り、ペリエとカプチーノ、それとパテのサンドイッチ。ここのフランスパンは本当に美味しい。パリパリといい音をさせながら食べていると、気持ちのいい風が吹く。隣では、かわいいフレンチブルを連れた女性がふわふわのオムレツを食べている。少し向こうの方では、これから結婚式なのだろうか、盛装したグループがワインを飲んでいて賑やかな感じ。午後の試験さえなければもう少しのんびりしていたいくらいだ……、などと思いつつ、パン屑を掃ってお店を出た。お店を出てしばらくしてからも、カプチーノの泡とパンの香ばしさが鼻先を漂っている気がした。

  



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秋刀魚、リベンジ   2008年10月21日
「魚沼」ってなんだか特別な場所のような気がする。日本全国の土地の中で一番肥沃で、魚沼では何を育てても美味しくできる……、なんて聞いたことがあるせいだろうか。

新潟に出張に出かけた帰り道、せっかくだからと越後湯沢で途中下車した。わたしより美味しいもの好きの上司が、「サカナ、サカナ……」と呟きながら歩いていくのを追いかけつつ、ちょうどそこにあったお米屋さんに入り、このあたりの美味しいお店を聞く。
 
そこが美味しいよ、と言われて入ったお店で、のど黒の焼いたのに秋刀魚のお刺身、海老、はたはた。のど黒は絶品で、カリカリ、ふわふわ、確かな味がする。帰りの新幹線の時間を少しだけ気にしつつ、皆で盛大に食べる。それにしたって、どれもこれも美味しくて、これはここが魚沼だからか、それともこのお店が特別美味しいのか、などと思いながらお腹いっぱいでお店を出た。

それにしてもリベンジにしてはできすぎだった、美味しかったなあ、と駅への道を歩いていたら、「あんなお店が会社の近くにあったらいいのにね」と、上司が言う。その口調があまりにもしみじみしていたので、皆で少し笑った。



ちなみにお店はここ。http://ww51.et.tiki.ne.jp/~hifumi/index.html ごちそうさまでした。

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(秋刀魚、)松茸、牡蠣、その他   2008年10月17日
 ほんの少しだけ会社や家から遠いので普段はなかなか足が向かないのだけれど、行ってみたらとたんに「ここ好きだなあ」「またこよう、絶対」と思うお店が中野にある。第二力酒造。第二、というからには第一があったわけですが、昔、新井薬師の方にあったそこはもう閉店、今は第二と第六、第七があるそうですが、わたしは第二しか行ったことがありません。

 初めて行ったのは何年前だったか忘れたけれど、とにかく秋になると毎年、あそこの松茸が食べたい、秋刀魚の焼いたのが…、牡蠣が……、と必ず思うお店であります。一見、気取らない普通の居酒屋。。でもとにかく美味しくて、いつも繁盛している。カウンター前に並べられている魚介の数々を眺めていると、どれもこれも食べたくなる、そんなお店です。

 と、いうことで、秋刀魚、秋刀魚、と唱えながら行ったのですが、なんとこの日は秋刀魚は売り切れ。出遅れた……、と涙に暮れながら牡蠣を頼む。海の香り。美味しいです。『森は海の恋人』という本を読んだことがあって、それによると美味しい牡蠣を育むのは森なのだそうなのだけれど、海と森に感謝しつついただきます。

 牡蠣

 松茸

 で、松茸。土瓶むしも絶品ですが、ただ焼いたのが一番好きです。ぎゅっと酢橘を絞って。

 この後、天ぷらやらおからやら焼き魚やらいろいろいただいたのですが、食べるのに夢中で写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。黙々とただ食べる。
 焼き魚は、皮はカリッと、中はしっとり。この、外はカリッと中はジューシー、というのは、いろんなものに共通した美味しい秘訣ですよね。ホットケーキしかりハンバーグしかり、たこ焼きだってそうだし大判焼きもそう。もしかしたら人間も、そんな人がいいかもしれない。硬い外見、中身は涙もろくてセンチメンタル、なんて。

 そして、「まだ食べるか……」という皆さんの視線にも負けず、この期に及んでいくら丼を頼むわたし。

 いくら丼

 ここ、雰囲気は本当に大衆居酒屋。賑やかに、たっぷり、美味しい、という感じ。おばちゃんたちのサービスも大雑把だけど優しくて居心地よくて、大好きなお店なのでした。
 来年もきっと、秋になったらこのお店のことを思い出すに違いない。しかし、秋刀魚のリベンジをいつかどこかでしなくては……。
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秋刀魚の歌   2008年10月07日
 「あはれ秋風よ情あらば伝へてよ」……と始まるのは切なくも美しい佐藤春夫の「秋刀魚の歌」だが、そういえば今年の秋は、まだ秋刀魚を食べていない。
 と、そう思ったらどうしても秋刀魚が食べたくなって、秋刀魚、秋刀魚、と思いながら仕事をしている。夏の終わりに今年最初の秋刀魚の噂を聞いたのだが、あの時にはどうもまだ、食べる気がしなかったのだ。
 「旬」ってそういえばどこに行っちゃったんでしたっけ。一年中、何でも食べられる世の中は、便利だし、嬉しいけれど、ほんの少しだけつまらない。
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