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焼肉屋さかい、元専務の岩崎社長を迎え新体制スタート  役割明確化、従業員、利用者の満足度向上を-岩崎社長

 焼肉屋さかいは5日から、同社元専務で価値総合研究所理事を務める岩崎孝氏を社長に迎え、新体制をスタートした。同社は06年4月期第3四半期に約8億5000万円の債務超過となり、創業者である坂井哲史会長が経営責任をとる形で退任している。岩崎社長は「従業員の満足度を上げることがお客様の満足につながる。この1年間で回復傾向にしていきたい」と語っている。
同社では債務超過解消のため食材仕入れを主導する稲畑産業、資金面を手当てするゴールドマンサックス証券会社グループのジュピターインベストメント、外食のノウハウを持つモック・ファイナンシャル・パートナーズが共同出資で設立したグランドディッシュに新株予約券を発行し、最大30億円の資金を調達する見込み。
 新体制下では、稲畑産業、ゴールドマンサックス証券からそれぞれ2人の社外取締役を迎えるほか、本社のスリム化や社内の連携の強化を進める方針。オペレーション担当、マーケティング担当、商品担当、管理担当と4つのセクションを設け、それぞれに執行役員を設置する。これまで曖昧な点もあった役割や責任をより明確化することで本部機能の強化を図る。同時に従業員への理念徹底や待遇の改善なども見直していく。表彰制度の導入により社内に競争意識を持たせ、意欲の向上も図る。「今までは1人でできることを複数人で取り組んでいたり、1人の人間が複数の業務を担当したりと、役割が不明確だった」とし、「役割を明確化し、連携・コミュニケーション強化を進めることで本部機能を強化したい」という。
岩崎社長は次のように話している。
 岩崎社長 近年少しおろそかになっていた企業理念の徹底を図りたい。企業の成長にゴールはなく、時代に合わせた進化をしていくことが大事。それぞれの役割を明確化することで本部のスリム化、コストの低減を図り、経営と業務執行を別にした正常な執行制度で、回復に向けて取り組んでいきたい。昨年は業績の不振などから、店長レベルの従業員から多くの退職者が出たが、残った店長の約8割が20代後半の若い人達であることは恵まれており、またチャンスだとも考えている。しっかりとした教育や待遇の見直しなどで意欲の向上を図り、競争意識も持たせたい。本部とお客様の間にいる従業員の声を吸い上げ、従業員の満足度を上げることがお客様の満足につながる。トイレの清潔化やご飯の味など、利用者が感じている不満足な部分を早めに解消し、徐々に満足度を上げることで、この1年間で回復傾向に持っていく。3期連続赤字からの経常黒字達成は大変なことだが、当たり前のことを当たり前にやっていけばお客様はついてくると信じて取り組んでいきたい。

(外食日報 06/06/16)
2006年06月16日更新