
HOTERES JAPAN 2009 (ホテレス) は、「 Show(展示) 」 「 Conference(会議) 」 「 Event(イベント) 」 の3つの大きな柱で、あらゆる角度からホスピタリティ・ビジネスの商談・情報交流の場を提供する展示会である。

展示会場は、製品別のゾーニング構成となっており、6ホールに渡って約800社が展示しているため、事前に会場構成を確認の上で来場されることをおすすめする。下記、会場構成のゾーンの色と会場内カーペットの色は連動しているで、参考にされたい。

セミナーは、会期中毎日行われている。ほとんどが無料 (一部有料)だが、事前登録制を取っているセミナーもあるため、事前に確認・登録の上、来場されることをお勧めする。
一部をご紹介すると、 25日(水)の13:30から会議棟6階において 「 調理師・マネージャーセミナー 老舗日本料理店(なだ万)が企画した新業態店「ジパング」の開発と営業 」(有料・事前登録制)、25日(水)、26日(木)の両日の13:30から東1ホール主催者事務室において 「 業務用厨房機器の事故と対応について 」(無料・事前登録制)など興味深いセミナーが開催される。この他にも東3ホール内のプレゼンテーションステージや東4ホールの主催者事務室で様々なテーマのセミナーが開催されている。

東6ホールのイベントステージでは、毎日イベントが行われる。初日には、恒例の 「 日経レストランメニューグランプリ 」 関連の催しが行われる。第15回目を迎える今回は 「 日経レストラン“メニューグランプリ”スペシャル 」 と題して、歴代の “ メニューグランプリ ” 受賞者が、2009年度のトレンドメニューを予想し、実演を通して提案する。日経レストラン編集長および業界料理人や経営者の方々もコメントで2009年度の傾向を語っていただける予定と言う。また、最終日には 「 第1回ジャパン ラテアート チャンピオンシップ 2009 」 が開催される。本大会優勝者は、世界ラテアート大会の日本代表として、派遣される。ラテアート技術による美の競演をご覧になられたらいかがであろう。各イベントとも無料である。
この他、各所に 「 デジタル放送導入相談コーナー 」 「 省エネ・エコ対策コーナー 」 などといったタイムリーな話題の企画コーナーが設けられているのでお見逃しなきよう注意していただきたい。

わずか1コマのブースながら、大手外食企業や大手IT企業などが参加する OFSC(オープン・フードサービス・システム・コンソーシアム)研究会 という団体が出展している。ブース番号(5J-306)
OFSC研究会は、ITをキーワードに外食産業の活性化を目指している団体である。本来ITは、企業インフラの根幹であり、企業経営の戦略的武器であるが、外食企業の多くでは軽視されがちである。例えばITシステム・機器は、本来 “ 投資 ” の対象であるべきだが、多くの外食企業では “ コスト ” と見られがちで、真っ先に削減の対象となったり、3桁の店舗を数える大手外食チェーンでも1~2名の人員で全ての店舗のサポートを行っていたり、中には情報システムの部署自体がない企業も珍しくない。
OFSC研究会ではITの重要性を啓蒙していくとともに、費用対効果の高い仕組みを外食企業が採用できるように日々活動を推進している。
フードサービス部会に所属する外食企業とソリューション部会に所属するITベンダー、インフラ企業などで構成されるが、日々の活動は個別のテーマに沿った分科会により活動が行われている。
今回は、各分科会の中から 「 『 店舗システム 』 の将来像を研究し、マルチベンダーで実現するための 『 接続標準規格 』 作成を行っている 」 店舗システム分科会と、「 これからの外食店舗の姿を想定して、そこで必要とされるサービスとITの将来像を検討している 」 仮想店舗分科会がデモを行う。
店舗システム分科会のデモでは、店舗内の情報機器(※1)が複数のプラットフォーム(※2)で動くことを実証する。
例えば、現状は専用のハンディターミナルで注文を取っているが、音楽プレーヤーや携帯電話から注文が取れることによりセルフオーダーの仕組みを容易に実現できることを実証する。また、 インターネット上の仮想世界から 注文したオーダーがキッチンプリンタから印字できることにより、これまでイートインとテイクアウトそれぞれに必要であったシステムが統合できるよう に なることも 確認できる 。これらの 機能を活用すること により費用対効果の高い仕組みの実現が可能になるであろう。
この様なことの実現が可能になったのは、全米小売協会の情報技術部門であるARTS(※3)とOFSCがアライアンスを組むことにより、ARTSが提唱するPOSLogに日本のフードサービスの規格を組み込むことができ、それを利用した標準規格のインタフェースの実現ができたからである。
つまり、OFSCが提唱する標準規格インタフェースは日本国内の標準にとどまらず、世界標準規格である。これにより外食企業は全世界の中から自社に合ったシステム・機器を選択することができ、IT企業は世界中のフードサービス 業 ・小売業が顧客となりうるわけである。
OFSC研究会は現在外食企業のみならず、外食企業にソリューションを提供する企業の会員を募集中である。是非ご入会を検討されたらいかがであろうか。
詳細は、ホテレスのOFSC研究会ブースでお知らせするという。
※ 1 店舗内の情報機器
POS,OES、PCなどの店舗内で使う機器
※ 2 複数のプラットフォーム
機種やメーカーが異なる情報機器の動作環境
※ 3 ARTS
世界的な会員組織である、全米小売業協会(the National Retail Federation)内の組織で、標準化を通してIT投資の削減のために活動している。 |
外食ドットビズ同様、外食産業を心から愛し、この業界の発展のために寄与していきたいと考える人々が集った OFSC研究会のブースに是非足を運んでいただきたいと思う。
取材協力: OFSC研究会 広報委員長 湯澤一比古氏
資料提供:(社)日本能率協会
文:斎藤栄紀
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