
” 名ばかり管理職問題 ” の際に出てきた、雇用契約の重要性についてお聞かせ下さい。
一般論として、契約書の重要性というか拘束性は皆さん充分に認識されていると思います。逆にそれが落とし穴になっているのですが(笑)。雇用契約書に判子を押してしまえば、ちゃんと働いてくれるだろうと思い込んでしまうんですね。難しい法律用語を皆が皆理解できるわけ無いんですよね。それに、これから自社で一緒に働くパートナーという考えが全く無いですよね。労務問題を防ぐためだけではなく、会社経営を安定化させるためには、必要な人には長く働いてもらわなければならないのです。長く働いてもらうためには会社の事を良く知ってもらわなくてはいけないですよね。面接の次に雇用契約書の締結時がその場なのです。
話は戻りますが、いくら雇用契約書に押印したとしても、私なら契約書破棄の方法をいくらでも考え付きますよ(笑)。そうでは無くて、雇用契約書は、会社も労働者もお互い気持ちよく働いていこうよというコミュニケーションツールにすべきなのです。
とは言っても、現実、雇用契約書はお堅い文面ですよね(笑)。
そこで考え出したのが、” 契約書ナビTM ” なのです。多店舗企業の場合、残念ながら店長の能力に格段の差が出てしまっています。つまり、雇用契約書の説明の時など“できる店長 ”は言外の意まで説明できますが、そういう人は少数派なのです。じゃどうすれば良いかと言うと伝える内容を標準化するということなのです。契約書の標準化ではなく、伝える内容の標準化というところがみそなのです。
どういうことかと言いますと、宅建取引の際に契約書と共に重要事項説明書というのを使いますよね、あれと同じ考え方なのです。宅建取引の場合には、契約書の他に重要事項説明書を読み合わせた上で押印する事を義務付けられていますが、契約書ナビの場合は法律以上のことをすることになります。
契約書ナビの特長を教えてください。
これは、実物を見ていただいた方がいいと思います。これ(図1)は、 株式会社スマイルリンクル で実際にお使いになっていただいているものです。実物なので、全てお見せできず申し訳ございません。スマイルリンクは平成6年に神田に開店した 広島お好み焼きの 「 Big-Pig 」 が1号店になるのですが、最近では話題のコラーゲンしゃぶしゃぶ 「 春夏秋豚 」 も運営しており、現在では11店舗を有する外食企業です。
左側は、労働基準法をふまえた雇用契約書になっているのですが、右側が契約書ナビになっています。ここに契約書の条項に対する会社の考えや伝えたい事を明示するのです。例えば6項の勤務時間に関するところでは、「 何時から何時まで来なくちゃ駄目だよ。遅刻したら駄目だよ 」 とか 「 遅刻が多いと時給が○○円安くなっちゃうよ 」 などの説明をすると思いますが、・・・説明するだけましかもしれませんね、「 取敢えずこれを読んで、ハイここに判子を押して 」 と言うのが一般的かもしれませんね(笑)。契約書ナビTM では、このように何故遅刻をしたらいけないのかを、会社のビジョンを具現化するルールという視点から具体的に説明をしていくのです。法律から外れた内容は無理ですが、法律の範囲内の表現であれば何でもOKなのです。社長の顔写真を入れているケースもあります。
この具体的に説明をした上で押印してもらうと言うのは非常に重要な事です。後々仮に労務問題が起きた時に、一つの大きな ” 証拠 ” となるからです。この証拠の重要性につきましては、後ほどご説明します。
更に、これを続けて行く事で店長に対しても、OJT的に労務管理上必要な労働法の知識が身体に刷り込まれて行く。私もよく研修とかで労基法や労務管理について話してくれと言われるのですが、研修とかセミナーの場では伝わりにくいのですよ。皆さんも経験があると思いますが、こういう場になると 「 おっ、今日はゆっくり眠れるぞ 」 などと思いませんでしたか?(笑)特に法律に関わるものは難しくて、ちんぷんかんぷんで伝わりにくいですよね。しかし、理解できなければ、日々の現場では使えない。それが、契約書ナビ™を使えば、仕事をしながら身体に刷り込まれて行くのですから効率的ですよね。
※ 「 契約書ナビ 」 はリーガル・リテラシーの登録商標です。
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