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創刊1周年記念特集:よみがえれ外食産業!誰も言わない外食産業の問題点を語る~業界の活性化には力を持った“人”を育てることが急務~ 松尾本気塾 塾長 松尾満治氏/外食ドットビズ

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外食ドットビズの創刊1周年記念と致しまして、「ステーキ&カレー ふらんす亭」の創業者である松尾満治氏にご登場いただきます。松尾氏は、1978年(昭和53年)に東京・下北沢で起業し、その後30年間にわたり外食業界の最前線で活躍されました。その経験をもとに、現在の業界にある問題点を指摘していただくとともに、活性化へのヒントについてお話をいただきました。
また、今年の6月から外食独立希望者と現役店長向けにこれまでになかった実践的な塾 (2講座×10日)を開く予定で、現在受講希望者を受付ています。
『 松尾本気塾 』 の詳しい内容はコチラ ≫

第1回:起業の最初に決めるのは、絵描きになるのか、印刷屋になるのか?

松尾本気塾 塾長 松尾満治氏

ルーツというほどではないですが、私は起業家の家系に育ちました。祖父は映画館を3館も持つ興行主、親父は自動車関係で事業を興していて、羽振りが良かったですね。自家用車が普及していない時代に、家には車が5台ありましたね。私は高校生までタクシーチケットを1冊持っていて、学校にタクシーで行っていたんですよ。呼ばなくても、家の前で毎朝待っているから。勉強もしない、どうしようもない甘ったれでしたね。そういう生活をしていたのですが、私が高校3年の時に父の事業が失敗して倒産したんです。悲しかったのは、会社が倒産することではなく、「オレは一体何をしていたんだ」という思い。勉強もしないで、甘えて、何という人生を送っていたんだろうと。とにかく間違っていたと思って、そこから変わったかもしれないですね。

高校卒業後に上京して、病弱の両親に代わり、姉と二人で家計を支えながら大学に通いました。親父の会社がつぶれたことが根底にありますから、何か事業を興そうといつも考えているときに自分の棚卸しをしました。実家が自動車系の会社だったので、私はもともと私立理科系が好みだったんですが、棚卸しすると、どうもそこにアドバンテージはないわけですよ。偏差値的にも(笑)。自分がどこで勝負できるだろうと思った時に、まず、母親の実家が料亭だったので、結構美味いものを小さな時から食べていて、松尾本気塾 塾長 松尾満治氏敏感な味覚だと言われたことがあった。もうひとつは、子供の頃にお小遣いでガムなどのお菓子を買うと、自分だけ食べることに気が引けて、皆に配っていたんですね。自分の取り分が無くなることもあったりして(笑)、きっと自分にはサービス精神があるんだろうと思っていた。確かな根拠はなかったんですけど、そんな小さな動機で外食をやってみようと思ったんです。

大学を出てから1年間、九州・佐世保にあった『ふらんす亭』で修業をさせてもらいました。そのレストランは、高校を卒業して東京に向かう列車待ちの時間にふらっと入ったお店で、アメリカの軍人さんたちが、ステーキやワインを昼間から食べているようなところ。客単価1万円の店で、450円のカレーを食べた私にも親切に応対をしてくれた、一番好きだった店です。どのような店にするか明確ではなかったんですけど、技術一本立てで売ってしまうと、その人がいなくなったら、その店はダメになってしまうと考えました。だから、自分がいなくても影響がない商売を作っていく必要があると思いました。職人の世界で勉強させてもらいながら、職人に頼ってはいけないなんて、店の仲間にも言っていましたね。「店には、100種オムレツを作れるヤツがひとりいればいい、100人で100種オムレツを作るようにやってはダメなんだ」と一番見習いのくせに偉そうなこと考えていましたね。

松尾本気塾 塾長 松尾満治氏今でもこの考え方は、絵描きと印刷屋の違いに例えて説明しています。絵描きと印刷屋を同じ括りで考える人は誰もいないですが、額縁に入れた絵というカテゴリーに無理矢理当てはめて、この二つが同じ商売だと勘違いされているのが外食産業なんですよ。つまり、飲食店を個人でやるというのは、絵描きさんが描いた額縁です。ところが、チェーン店になった瞬間、それは印刷物の額縁になるんです。だから、絵描きさんが 100人いて100店舗をやるわけじゃなく、絵描きさんがひとりいて、それをなるべく忠実にコピーして100枚の印刷物にして100店舗を出すのがチェーン店というわけです。1店舗から100店舗になるのが延長線上にあるように思われますけど、はなから違うわけです。印刷屋になるのに何も絵描きになる必要はない。絵の勉強をして、印刷の機械を準備するわけですよ。そして機械の性能で勝負をする。起業のスタートラインとして、印刷屋になるつもりなのか、絵描きになるつもりなのか決めるのは大切なことです。絵描きで著名になったら絵が売れて、そこそこのお金になりますが、大印刷会社になったら大儲けできますよね。その道が、最初から違うのです。私の根底には起業して父の借金を返すというのがありましたら、飲食店を1店やって流行らせようではなく、あくまで企業ベースでどれだけの規模にしていくかという思いがあったから、そう考えるようになりました。

 

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松尾本気塾 塾長 松尾満治氏


松尾 満治

九州・佐世保の高級レストラン「ふらんす亭」にて 1年間見習いを経験した後、26歳のときに東京・下北沢のビル地下1階に10坪の「ふらんす亭」を創業。20年後の平成12年にフランチャイズ化して、「ふらんす亭」の他に居酒屋、イタリアン、ラーメン、カフェなどの業態で直営店75店舗・FC100店舗を展開(2006年8月時点)。外食に従事して30年を期に「ふらんす亭」を譲渡、外食で夢を追う人を対象とした「松尾本気塾」を今年6月から開催する。また、「ふらんす亭」を運営する株式会社フードデザインの顧問として、社員研修に携わっている。

◎ 松尾本気塾 準備室 : 03-5378-2480

松尾氏には、 4時間にも及ぶロングインタビューにご対応いただき、起業を志した少年時代、修業時代、1号店の初期など数多くの貴重なお話もいただきました。その内容は、後日、 ≪起業のすゝめ≫の中で、改めて紹介をさせていただく予定です。

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