HOME > 特集記事一覧 > IT活用を通じて外食産業の活性化を目指す、「OFSC研究会」緊急座談会!~研究会の目的と外食産業システムの理想を語る~

研究会の目標と外食産業システムの理想を語る
2005年2月に発足したOFSC(オープン・フードサービス・システム・コンソーシアム)研究会は、
(1)「外食産業を支えるインフラとしてのITシステムの将来像」を創る
(2)外食産業が直面する「日々の課題」に対しての解決策を検討・実現する
という目標を掲げて活動している団体です。
飲食企業、情報システムベンダーおよび関連企業が協働して、すべての飲食企業にとって高品質で導入効果の高い情報システムとは何かを全世界に発信しようと努力を続けています。
今回は、組織の立ち上げに尽力した設立メンバー並びに、各作業部会の第一線で活躍する4人にOFSCの実態と外食における情報システムの意義を語っていただきます。
第 1 回
新しさを追求するキーワード“オープン”
OFSC加盟の決め手は“標準化”

pict酒美(司会)  OFSC を作ろうとした契機は、外食産業の閉塞感を何とか打破したいという思いからです。そのためには“オープン”ということがキーワードだと考えました。外食産業の世界が大きく変わろうとしているなか、 IT にできることはまだまだあるでしょうが、私ひとりだけでは具体的な指針が見えてきません。ですから、誰でも入れるオープンな場で、新しいアイデアを募って、システムのユーザーとなる店舗側に便利なものを考えていこうと思ったのです。もちろん、ユーザーだけではなく、すでにビジネスをやっているメーカーやベンダーにも新しいチャンスが出てくる可能性があります。若い人たちも含め、全員が対等な立場で一緒に考えられる土壌から、技術とマーケットのオープン化を目指したいと思ったのです。そこで、相談に乗っていただいたのが湯澤さんでした。

pict湯澤  25 年前に酒美さんが立ち上げた OES (オーダーエントリーシステム)は、現場の目から見て、すばらしいシステムでした。しかし、それ以来、新しいアイデアが外食産業に入っていません。新規参入企業があっても、似たような性能で、同じような価格帯のシステムを出してきました。外食の IT 機器がつまらなくなったのは、酒美さんが主張するように、いろんな情報機器が自由につなげないからだと私も思いました。その新しい考えに興味を持ちましたね。

酒美  25年前にオーダリングができたのは、歴史的背景もありますが、素人だったからというのも要因でした。当時は、外食産業に機械を持ち込むことは、接客業の本質から外れているという常識があって、周囲は否定的な意見ばかり。でも、素人には常識がないと同時に常識による自制もありません。素人だからこそ思い付いて、実行できることもあります。そのためには、マーケットがオープンになっていないと声を上げることすらできないわけですからね。素人が入ると、既存の人たちの迷惑になるかというと、必ずしもそうではなく、それによって業界が活性化し、既存ビジネスも伸びる可能性があります。オーダリングが入ったことで、結果的に POS の需要も伸びたのではないでしょうか。

湯澤  酒美さんが独立されたと聞いて、また、面白いものを作るに違いないと勝手に思い込み、二ヶ月に一度開催している外食関係者のミニセミナーにご招待しました。外食産業のシステムが、コンポになるという謳い文句が印象的でした。オーディオ製品さえスピーカーだけ買い替えられるのに、なぜか外食のシステムはセット販売しかない。人々の嗜好とともに、ビジネスのあり方も変わっていく外食こそ、多様性と変化への対応の早さが重要です。それに付いていくには、システムを一度に取り替えるのではなくて、必要な機能だけを追加できるようにしなければいけません。そのためには、接続インターフェースの標準化が絶対条件です。私にとっての OFSC は、標準接続仕様という“エチケット”を決める団体なのです。

酒美  ミニセミナーなどを介して、永田さん、牧山さんにもご参加いただくようになりましたが、 OFSC の構想をどのように感じておられましたか?

pict永田  この業界の経験が浅く、皆さんを存じ上げていなかった。それに、 POS など現場のシステムよりも、そこから上がるデータを処理する本部側のシステム責任者をやっていたので…、正直、話半分で聞いていましたね(笑)。実際に、何ができるかという具体的な話を聞く中で、 OFSC を真剣に考えてみようと思いました。情報部門というのは、業態に関係なく企業内での地位が低くて、新しい人材が増えず、全員が年齢を重ねてしまいがちです。しかし、現実は、システムが複雑化して、技術にも付いていけなくなるので、不安を抱いていました。ドトールコーヒーに入る前は、業務ソフトの受託開発や医療機器会社で販売管理を担当するなど、ずっとシステム畑にいますが、業種が違ってもどの企業も同じようなことをやっているのです。実際に、ドトールコーヒーでは、入社して半年くらいで自分のやり方を持ち込みましたから。生意気なようですが、どこの会社も同じようなものなら、複雑化するシステムを同じメーカーの製品で統一する必要はないのではと思いました。 OFSC が POS の標準化を目指していると聞いて、非常に魅力を感じました。ただ、僕にとっては、 POS の標準化だけでは未完成です。 POS から上がってきたデータは、本社が財務処理をして、店舗に物を運びます。企業が抱える問題を軽くするために、そこまで考え方を広げたかったので参加することにしました。

酒美  牧山さんは、私にとってかつての競合相手となるのですが、そういう関係ができるのも OFSC ならではだと思っています。牧山さんはいかがでしたか?

pict牧山  インターネットのニュース記事で OFSC を知りました。酒美さんとは、その前からミニセミナーで飲んでいる仲でしたけど、全然お誘いがないなと思っていましたよ(笑)。微力ながらお手伝いできればと参加したのですが、いつの間にか店舗システム作業部会の幹事に祭り上げられています。

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座談会参加者 OFSC研究会 http://www.ofsc.jp
  ● 酒美 保夫(写真左)
株式会社フォアサイト
代表取締役
http://www.4sight.jp/
  ● 牧山 卓司(写真中央左)
東芝テック株式会社
流通情報システムカンパニー
商品開発センター   システム商品部
飲食店システム担当   専門主幹
http://www.tec.jp/
       
  ● 湯澤 一比古(写真中央右)
株式会社ニュートーキョー
財務部 情報システム室 室長
http://www.newtokyo.co.jp/
  ● 永田 憲司(写真右)
株式会社ドトールコーヒー
情報システム部 部長
http://www.doutor.co.jp

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