業界全体でお客様へのサービスを考えるOFSC
湯澤 OFSC が自動化を推進していくには、いま見えている人たちだけではダメだと思います。外食についても、もっといろいろな業態に入ってもらいたい。ファミリーレストランやロードサイド系の情報がまだ弱いですからね。いろんな状況を聞いてみたい。 IT 系でいえば、それこそ新規参入を考えているソフトウェアハウスみたいなところにも来てほしい。なにしろ、私はジュースを機械に注いでもらいたいんですよ(笑)。それに関連する皆さんにも入ってきてほしい。注文を取ったときに、注ぎ始めていたら本当に助かりますからね。
酒美 永田さんもそういう発想をお持ちですか?
永田 ありますよ。お客様の決済が終らないと品物が出ない仕組みにすれば、営業上何の問題もありませんから。そのためにいくら投資する必要があるかという問題もありますが、現状でもキャッシャーと商品を提供する人の人件費が掛かっているわけですから、同じことです。もともとドトールコーヒーは、気軽にどこでも出店できる、立ち飲みの店から始まりました。メニューが増えて大変な業態になっているんですが、原点に立ち返るという意味で、手軽で入りやすい店になっていくべきだと思います。それに、時代のニーズにも沿っていかなければいけません。 電子マネーの会社からも「ドトールこそ電子マネーを導入すべき」といわれています。俯瞰的に見れば確かにそうですよね。少額決済という業態で運営しているわけですから。ただ、電子マネーが普及するのはいいですが、それがお客様にとって本当に便利でなければいけないのです。携帯電話にも電子マネーが乗っていますが、複数の電子マネーが入っている場合のオペレーションも標準化されていないのが現状です。大手チェーンが独創的なシステムで、電子マネーのオペレーションを作ってしまうと、お客様は行く先々で混乱してしまうわけです。外食だけでいいのか、小売業全体も含めるのか分からないですが、お客様が「どこの店でもこうすればいいんだ」という標準的なオペレーションがあった方いいでしょう。現在、 OFSC に加盟している外食だけで決められる話でもありませんので、もっと大きな枠組みで決めるべきことがあってからだと思います。
酒美 電子マネーは、必ず成熟過程で標準化されると思います。 Edy しか持っていない人が、 Suica の店でも何らかの形で決済できる仕組みができていくはずです。いつか標準化されたら、それをいかに利用していくかが重要になってくる。そういう観点からも、 OFSC はもっと仲間を増やさなきゃいけないですね。
(※同座談会開催後の9月27日、JR東日本・NTTドコモなど4社は、それぞれ運営する非接触電子マネー決済サービスについて、来年1月をメドに1台の決済端末で利用できるようにすると発表した)
永田 いろいろな外食企業に積極的に参加をいただいて、業界全体でお客様へのサービスとは何かを考える場にしていきたいですよね。ベースに“標準化”がありますからね。少数で決めたら、標準も何もないですからね。

≪『接続標準規格』により、できること≫
牧山 私はベンダーの立場から、店舗システム作業部会で、 POS ログについて仕上げていくことなど、現実的なテーマをいくつか進めています。ひとつひとつきちんと成果を出していこうとしています。総論だけで中途半端に終らせず、ユーザーさんの本意に沿った回答を出していきたい。具体的には、厨房機器との連携の実現にむけて一歩踏みだしたいと思います。それは、ベンダー側だけではできないので、ユーザー側の店舗をお借りして実験させていただくとか、一緒に汗をかいていきたいと思います。業界発展のため、一体感を持ってチャレンジしていければいいですね。そのためには、いろいろな方々のお知恵を借りなければいけないので、まだまだ人数的にも企業数的にもパイを広げて、 OFSC の体力を付けたいと考えています。
酒美 ドリンクサーバーを作るなら、ビールや飲料メーカーとかの協力は欠かせませんが、こういう企業に入ってほしいというのはありますか。
湯澤 やはり、ベンディングマシンのメーカーさんに入ってほしいですね。ボタンを押すだけでチューハイなど、いろいろな種類のドリンクが出るマシンがありますが、あれだって、ボタンを押し間違えるとハードドリンクを子供に出してしまうことがあります。オーダーから指令が来てカップに注いだら、一緒に紙がプリントされて何が注がれているか書いてあるといった具合にやりたいと思います。実際は、ドリンクカウンターの辺りは、ほぼ自販機化していますからね。注文を取ったときには、スタンバイしていてほしいですね。 |