OFSCが作りだす近未来の外食
酒美 これからの OFSC の課題はどこにあると思いますか?
牧山 いま検討していることをいかに具体化するという一点に尽きると思います。具体的に提示すれば参加者も増えてくるでしょう。お偉いさんの評論家の集まりではなく、やりたいことを実現できるパワーを持った団体にしていきたい。トピック的には、東京電力さんの加盟は非常に大きいと思います。バックボーンとしての存在が大きいですから、業界全体が注目されます。ぜひ具体化に向けて、協力をいただき一緒にやっていければと思います。それに、企業のトップから現場の方までいろいろと入ってほしい。 IT だからこう、外食だからこうといった固定観念を取り払うような意見が増えるようにしたいですね。
湯澤 大型店舗やショッピングセンターなどのデザインをしている人たちにも、ぜひ参加してもらいたい。彼らは、大店法の規制変更で生産性の高い施設を作っていかなきゃいけないはずなので一緒に考えていきたいですね。新しくオープンするショッピングセンターは、全テナントが安定した収益を上げるために、こういう自動化を達成できていなければ出店できませんといった統一を図るようなこともすべきだと思います。
永田 いまのお話からすると、フードコートでは、ラーメンはこっちの店、ソフトドリンクはこっちというように、業態をまたぐようなオペレーションにつながっていきます。各店のシステムが双方向につながれば、思わぬコラボレーションができることだってありえますね。いまは考えにくいですが、 OFSC の方向性によっては、夢じゃなくなるかもしれないですね。
湯澤 ソニーが社食にいろいろな一般外食を入れてコラボをやっていますが、ああいうのも可能性がありますね。各外食企業がそれぞれ得意なところを持ち寄って、昔のデパートの大食堂みたいな形に組み上げていくのもいいでしょうね。 OFSC によって、情報機器が融合できる環境が整えばコラボレーションできます。食文化を豊かにするには、必要なことだと思います。
牧山 M&A みたいな大規模な話じゃなくて、会社は違ってもチェーン店同士でコラボレーションするというのも面白いかもしれないですね。
永田 それはマーケットの創造になりますね。双方が、いままでのビジネスモデルで頭打ちになっていたところに突破口を作れるかもしれないです。企業同士の結婚は難しいかもしれないですが、業態同士で気軽にできるという環境ができればおもしろいですね。
酒美 企業をまたいだセットメニューというのも可能かもしれないですね。マクドナルドのハンバーガーとドトールのコーヒーをセットにするとか。そうなると、やはり、多くの方に参加してもらうことが大前提ですね。気軽に門を叩けるような雰囲気をもっと演出しなければいけないでしょう。
湯澤 いま入らないと損するぞ、というような感じが必要でしょうね。あとで加盟するほど、会費がドンドン上がったりね(笑)。それは、冗談としても何らかの優遇サービスがあってもいいですよね。
酒美 これだけ大きな括りで、真面目に外食業界を考えている団体は、 OFSC の他にはないという自負を我々は持ってもいいように思います。小さなことでも構いませんから、いろいろな方の賛同を得られるように活動して参加者を増やし、業界全体の活性化、新たな発展を目指して行きましょう。 |