外食店舗において最も重要なリスクマネジメントは衛生管理です。プロとしてお客様に美味しい物を食べていただくこととともに、安全なものを食べていただくことは当たり前のことです。
衛生管理の基本は 手洗いです。どこの外食店舗でも「手洗いの励行」はルール化されていますが、守られていない店舗が割と多いことを経験上知っています。
何故守られていないのか? これはスタッフの怠慢と片付けてしまうこともできるのですが、最大の原因は「手の汚れは目に見えない」からだと思うのです。
私は外食チェーン企業で衛生管理の責任者をしており、スタッフに手洗いの重要性を知ってもらうためにある実験をしました。
目に見えない手の汚れを化学的に「見える化」したのです。
まず、手洗い前の手を細菌数を調べるスタンプで拭き取り、次にルール通りに手洗いをした後の手をスタンプで拭き取ります。それぞれのスタンプにどれだけの細菌がついているか、ビジュアル的に分かりやすく比較したのです。
この比較結果は衝撃的です。普段の手は目に見えなくとも細菌ウヨウヨな状態であることと、手洗い後には綺麗な手であることが明確に現れます。
この後はご想像通り、スタッフの手洗いの意識は格段に向上しました。
「手洗いのルール」をつくることよりも「なぜ手洗いをするのか」を教えることの方が重要なのです。
このやり方はとても多くのケースで役立ちます。
ルールはあるけど、守られてないことってイロイロありますよね。守る理由がわからなければ人は動きません。

さて、今回の本題に入ります。
今回は、外食店舗で実際に起こりうるトラブルとその対応策についてです。
まさか、その女性に対して、「白いスカートをはいてうちの様な店に来ないでください。」と言う方はいらっしゃらないと思いますが、
対応策としてパッと以下のことが思い付く状況にしてほしいものです。
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掛けた本人がすぐに謝罪し、火傷などお客様のお身体を労わる。 |
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直ぐに責任者に報告をする。 |
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お身体の次にお客様の着衣、持ち物を労わる。 |
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スタッフ全員が謝る。 ( 掛けた当事者だけの問題ではない ) |
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役割分担[チームプレー]で対応をする。(拭く、換える、呼ぶ、買う、電話する…) |
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今後の対応をきちんと説明する。 ( クリーニング対応など ) |
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男性スタッフは身体に触れない。 ( 女性でも同意を得る ) |
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同席のお客様全員にご迷惑をお掛けしたことをお詫びする。 |
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「大丈夫ですか?」とは聞かない。 ( 大丈夫ではないから ) |
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上司や本部、保険会社に連絡をする。 |
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全ての対応を思い浮かべた方はリスクマネジメントのスキルが高い人です。
これらのことを実践する為には、普段からの危機を予知・予測することと、トラブルが起きたときの対応策についてルールを決めておき、その重要性を話し合っておくことが必要なのです。
さて、今回のケースで大切なことは、

ことをしっかりと理解して下さい。
ついつい衣類などの「モノ」の対応を優先しがちですが、お身体が最優先です。
さらに、これらの対応 ▽ までできれば、リスクマネジメント上級者です。
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こぼさないテクニックを身につける。 ( 実技教育 ) |
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自分のスキルを超えた業務をしない。 ( 新人に任せない、無理をさせない ) |
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慣れてきたころが危ない。 |
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お客様にこぼすなら、自分にこぼす。 |
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汚れは擦って拭かない、叩いて拭く。 |
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「弁償します」と安易に言わない。 |
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理不尽な要求はお断りする。 |
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ここで重要なことは、

ということです。
次回も他の事例でご説明していきたいと思います。
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