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> 米国外食店舗視察~シカゴ・ニューヨーク発 アメリカの非日常・楽しませるという回答~
■第 3 回
持って帰って食べたい外食?Eatzis
シカゴ・ニューヨークで行った視察レポート。アメリカフードビジネスの潮流をさわりだけ。
Eatzi'sの「ミール・ソリューション」
シカゴにて公式店舗視察以外に、HMR(ホームミールリプレイスメント)やファストカジュアルとして展開している店舗の探索を敢行した。
旅行記の合い間のような書き方で申し訳ないが、本サイト特集でも取り上げられたファストカジュアルの具体的なアプローチを体感することがおもな目的である。
HMRやファストカジュアルの定義やフォーマット勃興の背景については特集第2弾、坂尻氏の「
ファストカジュアルに見るアメリカ外食事情
」を見ていただきたい。
現地時間5月22日、NRAショー3日目を午前中で切り上げ、地下鉄でダウンタウンへ。乗り換えてこんどはCTAという会社の電車で、「Diversey」という駅へ向かう。まずはHMRをさらに洗練させた「ミール・ソリューション(MS)」を標榜する
Eatzi's(イーチーズ)
だ。
非常にのろのろと走る電車にゆられ、シカゴから4~5駅ほど過ぎたところで「Diversey」に着く。このあたりはどうやら通称ニュータウンとよばれ、高級住宅街の雰囲気。
きれいな町並み。平日のせいか人通りはあまり無い。空家がちらほら目立つ。
ニュータウンというくらいだからシカゴにはオールドタウンもある。アパートの屋根にサイロ型の給水タンクの並ぶあの風景で、しつこいようだがシカゴ自体のガイドではないので(というより右も左もわからない状態での視察だったので)近辺について深く掘り下げられていないのであるが、ご容赦願いたい。
通説によるとシカゴはもっともアメリカらしい街ということだが、どこに行っても目に入る光景にほれぼれする。W Diversey Pky.を東へ歩き、もう少し歩けばまたミシガン湖にたどり着くかというところで店は
唐突にあらわれる
。
テナントビル自体はホームセンターとフィットネスクラブのジムが同居し、ビルの地下に食品スーパーのようなたたずまい。
別に唐突でも無いが・・・。ビル壁面にお店の形を模してある。
Eatzi's
についても、特集に詳しく述べられているが、実際の印象はなんというか高級住宅街のスーパー。の、ような印象。
入り口。エスカレータの手前に小部屋が・・いま気づいた。何の部屋だろうか。
エスカレーターで降りると、紀伊国屋とか三浦屋で見かける輸入食材(?あたりまえか)が整然と陳列されていて、たとえば三浦屋で25clあたり1300円のオリーブオイルが$8.00前後・・・。あ、そういうサイトでは無いのでやめよう。
惣菜のほかにも各国のワイン、チーズ、焼きたてのパン(パンは粉から練って作っているそうだ)などを取り揃え、ワンストップで食卓が整うように品揃えされている。
側面のカウンターでは焼きたてのチキンとそれを使ったサンドイッチをその場で調理して出すコーナーが設けられている。
地下ではあるがうまい具合に吹き抜けていて、圧迫感を感じさせない内装。
反対の壁は冷蔵スペースで、サラダ、ベバレッジが並び、ここだけ見るとほんとにコンビニエンスストアのような印象である。
中央に巨大なショーケースが置かれ、囲まれるようにして調理する人が立って素材から調理する行程を見せている。
ここで提供される惣菜たちがEatzi'sの主役なのであるが、食品スーパーだって普通にお惣菜コーナーがある。
だが、何か気分が違う。
まず最初に、違和感の正体で気づくのは、作っている人たちである。みんなシェフの格好をしている(格好をしているだけで無く、間違いなくちゃんとした料理人です。)のだ。
高級レストランの厨房を演出しているということが、店に入った瞬間、すぐに理解できるだろう。
非常に愛想よく丁寧なシェフ。しきりに日本語ちょっとわかりますとアピールされた。
なるほどただのアルバイトが滅菌マスクをして機械を使って調理しているという野暮ったい印象が見事に払拭され、プロが作るものを食べるという感覚だ。
第二に、出来立て感。
出来上がった惣菜は、適量、ケースに並べられるが、同時に鮮度管理と供給コントロールが調理人たちによって行われ、減った分を直接、調理した人が手で補充する。陳列はデリスタイルのショーケースを想像していたが、まるでいまから客席に運ばれる料理のように、つやつやしている。
調理したそばから補充され、思わず食べたくなります。
そもそもスーパーで惣菜や刺身のパッケージが台車で冷蔵ケースまで運ばれることに自分が何の違和感も持っていなかったことに気づいた。
前述のサンドイッチは
胃袋の都合上
断念したが、ブリトーとサラダを注文し、みんなで取り分けて食べることにした。
フードコート風なスペースに、電子レンジと調味料が配置されたスペースがあり、買ってすぐにそこで食べることが出来るのだが、なんというかここで食べるのはもったいないなあと思った。(いや取材なのでかまわず食べたが。)
フードコート風のスペース。照明の不自然な暗さが気になった。ブリトーはそこそこうまい。味のコメントが少なくて申し訳無い・・・。
久しぶりに会う友達が家に来るとか、家族との特別な時間を家で、といった見えないコンセプトがあるように思えてならない。
Eatzi's
が推進するこのフォーマットは、複数の地域に展開したが、すべてに成功しているわけではないらしい。地域や生活感を重視し、戦略的に撤退したお店もあるそうだ。
食品スーパーのようなレストランか、レストランレベルの設備をもつスーパーか。この際住み分けはどうでも良いが、
Eatzi's
については外食産業(対するは食品スーパー業界と位置づけて)が行った挑戦であり、持っているノウハウや強みを、形を変えて表現しているに過ぎない。それでいて十分に感動をもたらすことに成功していると思う。
日本でもこのような試みはあると思うが、はたして期待通りのシーンを創造できているのか、どうか。
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福本 龍太郎
国内コンピュータ販社にて流通小売業界向けSI事業部門を担当し、外食店舗店舗システムにも関わる。
現在は有限会社ノーデックス取締役。
ネットビジネス黎明期より各種サービスプロバイダを経験し、業務システムへのネット技術の応用・普及につとめる。
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第3回:持って帰って食べたい外食?Eatzis
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