
BSE、鳥インフルエンザのみならず、企業による賞味期限表示偽装、産地偽装、食べ残し再利用や中国産冷凍餃子の問題など近年食に関わる不祥事が続いている。食に関わる我々にとって非常に残念な状況である。今一度外食産業界はお客様の命をお預している事を肝に銘じ、襟を正す必要があるのではないか。
さて、今回は、ストロベリーコーンズの食の安全・安心に対する取り組み、考え方について見て行きたいと思う。
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昨今、食に対する安全性の問題が社会問題化していますが、貴社の取り組みについてお聞かせください。
【宮下社長】
食の安全性というのは、私たちの業界では当たり前のことなんです。だけれども当たり前のことができていないというのは非常に残念な事ですね。
だから、という訳ではないですが、当社の場合、検査の設備であるとか体制がきちんと整った業界最大手といわれる企業とお付き合いをすることになります。(その他の企業には)本当に申し訳ないですけれども。 例えば、当社の主力食材である粉物に関しては、 日清製粉グループ であるとか、チーズに関しては 雪印乳業 であるとかとお付き合いしています。
ピザの場合、200℃以上の高温で焼きますので殆どの菌は消えてしまうのです。ただ一つ消えないのが、チーズのリステリア菌という非常に危険な菌なのです。先日も欧州でイタリア産チーズからリステリア菌が見つかったという報道がありましたが、チーズを直輸入する場合、チーズ原木輸入時に行う菌検査やシュレッド工場も無菌状態にしなければいけないという食品衛生管理のプロ中のプロじゃないと危険なのです。
当社の場合、チーズ原木は、デンマーク、ドイツ、ニュージーランドやオーストラリアから伊藤忠商事が輸入をして、雪印乳業がシュレッドしてPBで当社に納入していただいています。使っているチーズも最高級品と言われている物ですよ(笑)。安いものはいくらでもありますが、危険性もある。チーズというものは当然カビが生えるのですね。これは仕方がない事なんだけれども。安いチーズの場合どうしているかというと、カビが生えたら漂白剤につけてしまうんですよ。危ないでしょ(笑)。味は、熱い内は気にならないんだけど、冷めたらわかりますよね。
こんな事は、フードビジネスに関わる以上、チェーン展開している以上、やってはいけない事なんですよ。それを律する事ができなければフードビジネスをやってはいけないのです。
ただね、当社のピザは安いじゃないですか。だから同じように見られちゃうことがあるんですね(笑)。うちのチーズは最高級ですから大丈夫ですよ(笑)。
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中国産の食材に関してはどの様にお考えですか?
【宮下社長】 天洋食品の冷凍餃子事件から中国産食品の安全性に対する問題が大きくなってしまいましたが、中国産の全てが全て安全ではないという考え方は間違っていると思います。例えば冷凍餃子事件にしても、私は意図的な犯罪、フードテロだと受止めています。あそこまで残留農薬があるなんて考えられないですから。
でも、我々の業界は消費者が一番ですから。消費者が受け入れられないものを我々が提供するわけには行かないですよね。だから、冷菜の内、アスパラガスとブロッコリーは、かつて中国産を100%使っていたのですが、今では南米産に切替えて行っています。
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食の不祥事の問題点はどこにあるとお考えですか?
【宮下社長】 食の不祥事の殆どは経営者が関わっています。だから、経営者の資質の問題だと思いますね。経営者がコンプライアンスの遵守にどれだけ真剣に取組んでいるのか。どれだけ責任感を持って事業に取組んでいるのか。フードビジネスというのは、当然製造者責任というのがあるのですよ。何百年続いている店だろうが、やってはいけないことはやらない。そういう気持ちをどれだけ持ってこのビジネスを行っているのかが大切な事ですね。
その点、吉野家の安部さんは凄いですよね。先月(4月)自社工場で特定危険部位が含まれている牛肉が1箱だけ見つかった。見つけ出す検査体制も凄ければ、それを隠さず公表しているところも凄い。品質管理やコンプライアンスの遵守という当たり前のことを当たり前のようにやっている。やっぱり、吉野家は食の安全・安心を一番に考えているのだなぁとあらためて思いました。
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